タイトル

コラム - 京洛八社めぐり
ファイルNo

22
施設名

ゴリョウジンジャ
御靈神社
所在地

京都府京都市上京区
上御霊堅町495
紹介動画


紹介内容
主祭神:
・崇道[すどう]天皇(早良[さわら]親王)
・橘逸勢
ほか


摂社/末社:
・神明神社
・天満宮社
ほか


創建/建立時期:
・863年


桓武天皇は、弟である早良親王の祟りを恐れ、「崇道天皇」として供養する為に、
863年に開催した「御霊会」が始まりで、下御靈[しもごりょう]神社と合わせて建立との事。


ごく普通の神社と思いきや、


畠山 政長[はたけやま まさなが] と 畠山 義就[はたけやま よしひろ/よしなり]が
ここの境内で家督相続問題による私闘を起こした。これが応仁の乱の切っ掛け。
※「御霊合戦[ごりょうかっせん]」という。

心を落ち着かせるご利益がある神社で、
穏便に家督相続を打ち合わせにて、事を鎮めようとしたが、
残念ながら私闘するという結果に至ったのでしょう。

神社は大破してしまい、豊臣秀吉の京都復興プロジェクトで、
近隣の御霊神社から、各施設を持ち寄った形で復旧。


また

江戸時代の俳聖「松尾芭蕉」が1690年に「半日は 神を友にや 年忘」の句を奉納。
境内に芭蕉の歌碑があります。


歴史的に大きな局面があった神社です。


2017/09/11 追記

西の同門は1790年代(寛政時代)に建てられたもの。
南の楼門は豊臣秀吉が築城した「伏見城」より「四脚門」が移築。


令和になって楼門と四脚門が修築。シーイーも僅かながら寄付しました。


アクセス:
・地下鉄烏丸線鞍馬口駅 下車 上御霊前通りを東へすぐ。
・車では、年始等混む時期でなければ、境内に駐車できます。
 南側に数台規模のコインパーキング、
 さらにすこし東にもコインパーキングがいくつか。


<CE見聞録>
加茂川に程近い「鞍馬口」という地区にあります。
駅からのアクセスも悪くありません。

内裏からすると、まさに北東にある「鬼門封じ」の位置にて、延長線上が比叡山となり、
桓武天皇が如何に恐れていたかが伝わります。


現地の写真

頂いた御朱印

京洛八社めぐり
京都市内にある八カ所の神社を巡る一種のスタンプラリーにて、
平安・室町・明治に建立された神社が対象です。
ちなみに、半分が天神様に縁ある所です。

烏丸通りに隣接や、近くだったりするので、
地下鉄と市バスを効率よく使うと、日中に回れます。
紹介動画

社号 鎮座地 紹介
文子天満宮 下京区間之町通花屋町下る天神町400
菅大臣神社 中京区仏光寺通新町西入る菅大臣町187
下御靈神社 中京区寺町通丸太町下る御霊前町
菅原院天満宮神社 上京区烏丸通下立売下る堀松町408
護王神社 上京区烏丸通下長者下る桜鶴円町385
御靈神社 上京区上御霊堅町495
白峯神宮 上京区今出川通堀川東入る
水火天満宮 上京区堀川通寺之内上る2丁目扇町722-10