タイトル

コラム - 京洛八社めぐり
ファイルNo

24
施設名

コオウジンジャ
護王神社
所在地

京都府京都市上京区
烏丸通下長者下る桜鶴円町385
紹介動画


紹介内容
主祭神:
・和気清麻呂[わけ の きよまろ]
・和気広虫(清麻呂の姉)


摂社/末社:
・祖霊社
ほか


創建/建立時期:
・1866年


和気清麻呂公は、
岡山県和気郡が出身の地方の役人だった人で、
備前の国分寺・国分尼寺の建立に功績があり、
中央政権に抜擢されて奈良に栄転するも、
「宇佐神宮神託事件」により
現在の鹿児島県霧島市へ左遷された人物。

後に光仁天皇にて冤罪と認められ、
政権に復帰し「豊前守」に任命されます。


桓武天皇の代になると、
長岡京建都の現場責任者として、街作りに参加。
平安京建都と遷都では、最高責任者として君臨。

山城高雄に「神護寺」を建立もした。

日本で初めての私学「弘文院[こうぶんいん]」を創設して、
次代を担う人材育成を行うなど、
799年天寿を全うするまで、平安京の政を卓越に行っていました。


時は流れて…


1851年に「孝明天皇」が歴史的功績を讃えて、
「正一位護王大明神」の新号を与える。

1866年に「明治天皇」の勅命にて
蛤御門の正面に建立されました。
※「大政奉還」の前年にて「五箇条の御誓文」発布の二年前。


逸話として残っているのは、

流罪で日向国に向かっている時に、刺客に襲われたが、
森の猪達が、刺客から守ってくれたとか…。

平安京へ復帰の時に、猪が同行して警護してくれたとか…。

こういった逸話が元で、「猪に守られし清麻呂公」となり
狛猪含め、猪に関わるものが祀られています。

従って、足腰の病気平癒、旅の安全や
家内安全とか、学問や就業に関する御利益があります。


1899年(明治32年) 紙幣が発行され、
その紙幣のうち十円札(拾圓札)に当社が印刷されました。
肖像に「和気清麻呂」
背景に当社の舞殿にイノシシ。

そこから「イノシシ」との愛称がついた紙幣になったそうです。


近年の三箇日には「白猪」の「カリン」が滞在しており、
特に亥年は大盛況なようです。


アクセス:
・地下鉄烏丸線 丸太町駅から北へすこし。
・市バス 烏丸丸太町 下車 北へすこし。
 上記の通り、蛤御門の正面にあります。


<CE見聞録>
KBS京都(地元のテレビ局)では、コマーシャルがある神社です。
ちなみに境内すぐ北にそのテレビ局があったり(笑)

イノシシの縁だけあって、境内南側に「イノシシコレクション」
というギャラリーがあり、いろんな置物がありますよ~。

現地の写真

頂いた御朱印

京洛八社めぐり
京都市内にある八カ所の神社を巡る一種のスタンプラリーにて、
平安・室町・明治に建立された神社が対象です。
ちなみに、半分が天神様に縁ある所です。

烏丸通りに隣接や、近くだったりするので、
地下鉄と市バスを効率よく使うと、日中に回れます。
紹介動画

社号 鎮座地 紹介
文子天満宮 下京区間之町通花屋町下る天神町400
菅大臣神社 中京区仏光寺通新町西入る菅大臣町187
下御靈神社 中京区寺町通丸太町下る御霊前町
菅原院天満宮神社 上京区烏丸通下立売下る堀松町408
護王神社 上京区烏丸通下長者下る桜鶴円町385
御靈神社 上京区上御霊堅町495
白峯神宮 上京区今出川通堀川東入る
水火天満宮 上京区堀川通寺之内上る2丁目扇町722-10