タイトル

コラム - 菅公聖蹟二十五拝
ファイルNo

102
施設名

ヨキテンマンジンジャ
與喜天満神社
所在地

奈良県
桜井市初瀬1
紹介内容
主祭神:
・菅原道真


摂社/末社:
・白太夫社
・八王子社
ほか


創建/建立時期:
・946年


与喜天満神社 とも書きます。

道真の先祖にあたる「野見 宿禰[のみの すくね]」が
当地の「初瀬[はせ]」出身にて、元々は「土師」の名字であった。

横にある長谷寺の文献より、946年に建立されたとの伝。


長谷寺で修行をしていた「神殿太夫武麿[こうどの たいふ たけまろ]」は、
ある日に高貴な老人が夢枕に立ったという。

2日後に自宅の前の石の上にその翁が座っており、
話をしてみると

「長谷寺の参拝にきた。」

との申したとの事。
翁は院の前にある川で禊ぎを行って、十一面観音を参拝し、瀧蔵権現に参ると、
急に黒雲が湧いてきてその翁を包んだ。

やがて晴れると立派な衣冠装束姿となっており、

「私は菅原道真です。私はこの良き山に神となって鎮座しよう。」

と語ったという。
武麿は社を建てて道真を祀ったのが始まりといいます。

與喜[よき]という神社号は、先述の道真が言った「良き山」が起源という。


この伝説を聞いた松浦武四郎は、菅公聖蹟二十五拝に選定し、
「第6番目」に列挙されております。


アクセス:
・近畿日本鉄道 大阪線 長谷寺 駅下車 長谷寺方面に向かって 徒歩20分程度。
・車では、長谷寺麓の有料パーキングが近くていいかと。


<CE見聞録>
京都から特急・準急と乗り継いで約70分程度の駅。駅から急な下り坂をおりて、
川沿いの平坦な道を進み、天満神社の山を登って…と
なかなか足腰が丈夫でないと、辛い位置にあったりします。
初瀬の界隈を見下ろす処にありて、なかなかの処でした。
また珍しく、お怒りモードの天神様の像が祀られているとの事で、
拝見できるタイミングに参詣するのがよいかもしれません。

現地の写真

菅公聖蹟二十五拝
蝦夷国を「北海道」と命名した松浦武四郎公は、
実は天神さんの信者でした。
西日本での道真公縁の神社を巡っていた彼は、
訪問先で「鏡」を奉納していた。
さらに自分が歩いた軌跡として、なんと天神巡りの双六を作成。

これが菅公聖蹟二十五拝の始まりになります。
双六の所々には小さな天満宮や末社の天神さんもあったりします。
紹介動画

番号 社号 鎮座地 紹介
第1番 菅原院天満宮神社 上京区烏丸通下立売下る堀松町408
第2番 錦天満宮 中京区新京極通り四条上る中之町537
第3番 菅大臣神社 中京区仏光寺通新町西入る菅大臣町187
第4番 吉祥院天満宮 南区吉祥院政所町3
第5番 長岡天満宮 長岡京市天神2-15-13
第6番 與喜天満神社 桜井市初瀬1
第7番 威徳天満宮 吉野郡吉野町吉野山
第8番 道明寺天満宮 藤井寺市1-16$221240
第9番 佐太天神宮 守口市佐太中町7-16-25
第10番 大阪天満宮 大阪市北区天神橋2-1-8
第11番 露天神社 大阪市北区曽根崎2-5-4
第12番 福島天満宮 大阪市福島区福島2-8-1
第13番 長洲天満宮 尼崎市長洲本通3-5-1
第14番 (神戸市須磨区)綱敷天満宮 神戸市須磨区天神町2-1-11
第15番 休天神社 明石市大蔵天神町8-2511
第16番 曽根天満宮 高砂市曽根町2286
第17番 大塩天満宮 姫路市大塩町汐咲1-48-2
第18番 滝宮天満宮 綾香郡綾川町滝宮1314
第19番 御袖天満宮 尾道市長江1-11-16
第20番 厳島神社 廿日市市宮島町1-1
第21番 防府天満宮 防府市松崎町14-1
第22番 (福岡市博多区)綱敷天満宮 博多区綱場町5-7
第23番 太宰府天満宮 太宰府市太宰府4-1
第24番 上宮天満宮 高槻市天神町1-15-5
第25番 北野天満宮 上京区馬喰町