紹介内容
主祭神:
・菅原道真
摂社/末社:
・社がひとつありますが、名の額が無くて不明。
創建/建立時期:
・903年らしい
菅公聖跡二十五拝 第15番 の天神さんにて、
「やすみ てんじんしゃ」と読みます。
明石の駅家[うまや]がこの辺りにかつてあった。
道真とその駅家の責任者は、数回会った事があり、
讃岐下向や京都に戻る時にもご厄介になったという。
太宰府に向かう時も、この地で彼と面会し、休息を取った。
後に道真が太宰府で亡くなった事を知った彼が、
道真公を祀る社を建てたのが始まりとの云。
彼は道真の栄華も転落も見た事により、
道真の「一栄一落 是春秋」との詩が、大変心に残ったそうです。
かなり時が進み…
本殿が正式に立てられたのは、江戸時代の1673年にて、
明石城主の松平氏によってとの事。
※駅家[うまや]…
街道を管理をする政府の設備として、
「街道の三十里毎に設置する」と古来の規則があったという。
転じて、「道筋の要所/休憩所」という意味合いに変わり、
昨今では鉄道やバスの停車する所を「駅」と呼ぶ。
当時も単に「駅[えき]」と表現されてた。
その漢字は、「荷物を運ぶ馬が繋がれてる」の形から成り立っている。
アクセス:
・山陽電鉄 「人丸前」 駅 下車 徒歩2分程度の国道2号線沿いにあり。
<CE見聞録>
当時の駅家の責任者の方は、大変気さくな方だったんでしょうね。
きっと道真公もお気に入りの人物だったのでしょう。
道真公の記録にも登場するし、また上述の記録も残っており、
道真公が間違いなくここを通られたという証明ですね。
目の前に山陽電鉄の陸橋と国道2号線があり、交通の要のポイントにあります。
ちなみに明石の天文館からもそう遠くないんですよ。
つまり、日本標準時子午線に最も近い天神さんかもしれません。
おそらく30m以内かと。
※人丸駅のホームに「子午線」のラインがあったりします。
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